「自分でやったほうが早いから…」
そう思って、ついつい全部の業務を抱えてしまっていませんか?
実はこの考え方が、ビジネスの成長を止めてしまっているかもしれません。
起業初期は「全部自分でやる」ことで見えてくるものもありますが、一定のフェーズに来たら“手放す”ことが必要です。
この記事では、「自分でやったほうが早い」から抜け出すための視点と、任せ上手になるための考え方を解説します。
なぜ「自分でやったほうが早い」と感じるのか?
この言葉には、こんな背景があることが多いです:
- 相手に教える時間がもったいない
- 失敗されるくらいなら自分でやったほうが安心
- 自分のやり方でやったほうがクオリティが高い
たしかに「1回だけ」で見れば、自分でやったほうが早く・正確かもしれません。
でも、それを“繰り返す”たびに、時間とエネルギーを失っていないでしょうか?
短期効率ではなく、長期効率で考える
1回の作業で「教える手間>自分でやる手間」だったとしても、同じ作業を月に何回もするのであれば、長期的には「任せたほうが効率的」です。
例:請求書作成を毎月5件、自分でやっている場合
- 1件10分 × 5件=50分/月
- 年12回 → 600分=10時間
初回に30分かけてテンプレを作って秘書に教えたとしても、残りの570分が浮くことになります。
長期で見ると、任せたほうが圧倒的に「時間の投資対効果」が高いのです。
任せ上手な人が持っている3つの視点
「任せるのがうまい人」には、次のような共通点があります。
① 完璧を求めすぎない
100点を求めず「70点でOK」と思える人は、任せる力が高いです。
完璧にやってほしい気持ちはわかりますが、それを続けると「任せられない病」になってしまいます。
あなたしか気づかない微差は、最初は見逃して大丈夫。
育てる気持ちで、段階的に精度を上げていきましょう。
② 時間単価で考える
「自分の1時間=いくらの価値があるか?」を意識している人は、任せる判断が早いです。
時給5,000円の人が、1,500円で外注できる仕事を自分でやるのは「赤字」なのです。
③ 最初の手間を惜しまない
マニュアル作成、ツール整備、依頼文テンプレなど、初期設定に時間を使える人は任せるのがうまいです。
「ここを乗り越えれば、あとはラクになる」とわかっているからこそ、初回のひと手間を投資として捉えています。
任せることは「未来の時間を買うこと」
“任せる”という行為は、時間の節約だけでなく「未来の自分への贈り物」です。
・浮いた時間で新商品を考える
・家族との時間を増やす
・疲れない毎日をつくる
これらはすべて、「手放すこと」から生まれます。
自分でやるクセから卒業するための第一歩
すぐに全てを任せるのが怖い方は、まずは以下のような「小さな任せ先」からスタートしてみてください。
- ZoomのURL発行とリマインド
- SNS投稿の予約設定
- 請求書のテンプレ入力
「ちゃんと動いてくれた!」という経験が、あなたの任せ力を育ててくれます。
「任せる勇気」がビジネスを変える
「自分でやったほうが早い」と思う気持ちは、決して悪いことではありません。
でも、その考えを続けている限り、時間も気力もどんどん消耗していきます。
任せることで、あなたの時間単価は上がり、より価値ある仕事に集中できるようになります。
まずは1つ、今日から「任せる勇気」を持ってみませんか?